この出来事はあとで必ずスクラッピンしたいので
日記代わりに書いておこうと思います。
今はまだ気持ちが整理できていなくて、うまく文章にできないけど
レイアウトを作るときは、気持ちを100%表現できるような文章が書けますように...。
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中途半端な時間に昼寝をしてしまったせいか
夜遅くなっても、はしゃいで落ち着かない彼を、なんとか寝かせるために
いつものように、添い寝をして目をつぶり、寝たふりをしていた私。
たくんは、ひとしきり、寝室をうろついた後、
私の横に来て、しばらくこちらをのぞいていました。
目を開けなくても、彼の規則的な呼吸で、その様子はハッキリと目に浮かびます。
ちょっととがった唇。まんまるで黒目がちな瞳。ぷくぷくとしたほっぺ。
目を開けて見つめ返したい衝動をぐっとこらえて、寝たふりは続きます。
そのうち、たくんは、寝ている私の肩や腕を撫ではじめ、ぼそっと何かつぶやきました。
「何を言ってるんだろう?」と思ったけれど
ここで、目を開けてしまうわけにはいきません。
しばらく、じっとしていたら、もう1度、同じことを言いました。
そして、今度はなんて言っているのか、よく聞こえたんです。
「いい子ね...いい子ね...」
彼は、寝ている私を撫でながら、そうつぶやいていました。
それがわかったとたん、ぶわーっと涙が出てきました。
そして、今日一日の出来事を、次から次へと思い出したんです。
数日前に一緒に植えた朝顔の芽が出て二人で喜んだこととか
外で思いっきり遊んで、真っ黒になった足の裏とか
おもちゃを片付けない彼を、思わず叱りつけてしまったこととか
ご飯の支度が遅れて自分に対してイライラしたこととか
お風呂で、冷たい水をかけっこして大笑いしたこととか
ひとつしかないアイスをあげたら、一口も分けてもらえなかったこととか
はじめてゴム草履を履いて、うまく歩けなかった彼の様子とか
パーシーを探してくれと言われて見つけてあげたときの笑顔とか...
それで、私じゃなくて、たくんが私にいい子ねって言ったことが
うれしいような、くやしいような、寂しいような、ありがたいような
なんだか、とっても複雑な気分だったんです。
彼をぎゅううううっと、抱きしめたかった。
数分もしないうちに、隣からは寝息が聞こえるようになりました。
パジャマの上着がめくれて、ぺろんとお腹が出ています。
それを、そっと、元に戻して、タオルケットを胸までかけて
お休みのキスをしました。
今度は私がつぶやく番です。たくん、いい子ねって。