今日は、たくん(仮名)の体操教室の日。
...が、あまりに天気が良くて、しかも風がさわやかで
体育館で午前中を過ごすのがもったいなく思えてしまって
うーん...としばし悩んだ結果、思いきって、お休みしてしまいました。
月謝、結構高いのに、何やってるんだろ、私...(涙)。
...で、かわりに、自転車に飛び乗って、井の頭公園へ。
橋の上から、鯉を眺めるたくん(仮名)。
井の頭公園の鯉は、栄養過多で丸々としていて
グロテスクなくらいに大きい。
そんな鯉の群を指差して、
たくん(仮名)は一人「なんだー?なんだー?」と叫んでおりました。
私は「あれは鯉だよ。あれも鯉だよ。そっちも鯉だよ」と
彼の質問に答えを繰り返しながら
1年前のこの季節のことを、思い出していました。
去年の秋。暑さもひと段落した頃に、
やっと、靴を履いて、外を歩きはじめた、たくん(仮名)。
ファーストシューズを履かせて、公園に出かけたこと。
わき目もふらず、手を繋いで、ただただ、黙々と歩いたこと。
右に...左に...と重心を変えながら、ヨチヨチ歩くその後ろ姿。
時々、手を繋いだ私を見上げる彼の視線。
思い起こすと、胸が痛くなりました。
だって、ほら。
もう、こんなに大きくなっちゃった...。
早くも紅葉をはじめた木々がハラハラと葉を落としています。
まばたきをしている間に
あっという間に月日は流れて
いくつもの秋を迎えて、
その度に、きっと私はこの公園を訪れる。
何年かはたくん(仮名)と一緒に。
そして、いつかは、たった一人で。
その時、私はきっと、間違いなく
私の腰にも背の満たないちいちゃなたくん(仮名)を
その笑顔を、うれしそうに駆け回る小さな後ろ姿を、
胸の片すみに痛みを感じながら、思い起こすのだろうと思うと、
なんだか、とっても心もとなくて
思わず、ぎゅううっと、彼を抱きしめたくなるのでした。
後悔のない、子育てなんて、あるんだろうか。
いつ思い出しても、私は胸を張って、精いっぱいがんばったと、
言い切れるだろうか。
...秋は、感傷的になっていけねぇよ。